[何が違うの?]変速段数よりもこっちの違いの方が重要?ボスフリーとカセット (クロスバイク・MTBのご購入前に)
三島店より失礼いたします。
今回は、修理件数もそれなりに多く、知っておいて損はしない豆知識をご案内させていただきます!
比較的、安めのスポーツ自転車の価格帯の中で違いがありますので、少し専門的な話になりますが、
ぜひ初めてのスポーツ自転車をご購入前の皆様にも読んでいただければ!
★”ボスフリー”と”カセット”の違い★
~変速段数の違いと似て非なるモノ~
ご購入前に変速段数をチェックする人は多いと思いますが、
これからはぜひ、”ボスフリー”か”カセット”の違いもチェックしてください!
※特に後ろの変速段数が7段の場合、ボスフリーとカセットの両方が混在しています。
現在では、後ろの変速段数が8段以上の場合は、カセットの場合がほとんどです。
まずは、下の写真をご覧ください。
左側が「ボスフリー」と呼ばれていて、右側が「カセット」と呼ばれていますが、
(今回は細かい仕様の違いのご説明は省略いたします。)
ぱっと見ただけですと同じように見えますが、
実は、この2つには構造の違いがあって、強度に違いがあるんです。
内部の”玉押し”と呼ばれる部分の幅が違うので、体重(荷重)を受け止める面積に違いがあります。
面積が広い方がより安定して力を受け止められるので、荷重に対しては強いと言えますが
面積が広いのは「カセット」の方です。
「ボスフリー」は”ママチャリ”などの一般車から安めのスポーツ自転車に使われていますが、
この安めのスポーツ自転車というのが今回のポイントです。
ぱっと見ただけで、これら2つの違いがわかりませんので、軽視してしまいがちですが、
これらの間には強度において確実に違いがあります。
実はボスフリーハブのシャフトの曲がりや折れによって、
”ホイール交換”になる修理も少なくはないのが現状です。
したがって、ガンガンと重いギヤで漕ぐことが想定される人や
ハードなライディングを想定している人は、
「カセット」タイプを使用している自転車の方が、「ボスフリー」のタイプよりも安心かと思います。
もし、検討中の自転車が「ボスフリー」タイプであれば、
”あといくら足せば「カセット」タイプの自転車に変わるのか?”をぜひチェックしてみてください。
そのうえで、ご予算と相談のうえ、どちらにするかを検討していただければと思います。
もちろん、「ボスフリー」タイプだと確実に折れるというわけではありません。
一般車の場合だと、この「ボスフリーのハブシャフト」が折れるという事例は非常に少ないですが、
スポーツタイプの自転車ですと、重いギヤを駆使してスピードを出したり、
長距離(長時間)乗られる人も多いかと思いますので、
そうなると、自転車への負担も強くなっていくんですよね。
そのため、負担に耐えられずに折れてしまう事例も少なくはないんです。
(注:割合でいったら、折れる人の方が圧倒的に少ない事例ではあります)
「ボスフリー」タイプでハブシャフトが折れてしまった人にも、
(同じ仕様のモノと交換するよりはコストがかかってしまいますが、)
ご予算があって、同じ段数でカセットモデルがあれば、
「カセット」タイプへのアップグレードがオススメです。
(変速段数が変わってしまう場合は、他のパーツも色々と変える必要があります。)
※ちなみに、ボスフリーのホイール交換になると、仕様によっても異なりますが、
少なくても1万円前後はかかるかと思います。
”どれぐらいでシャフトが折れるのか”をはっきりと申し上げることもできず、
ご購入前の皆様にとっては、はっきりしないものに予算を割くのは難しいとは思いますが、
”販売価格の違いにはこんな違いもある”という事だけでも知っておいていただければと思い、
ご紹介させていただきました。
参考になれば幸いです。
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