お尻が痛い!サドルのせい?どうすればいいの?
三島店より失礼いたします。
スポーツ自転車(特にロードバイク)のサドルってなんであんなに
固くて小さいんでしょうか??
クロスバイクや、MTBのサドルだと幅が広くて肉厚なサドルもありますが、
それでも、ママチャリのサドルとは違いますよね?
”なんでお尻が痛くなりそうな固いサドルなの?”
”みんな、お尻は痛くならないの?”
一般的な回答としては、
・「サドルが大きいと、股ズレをおこしてしまうから」
・「サドルがフカフカだと、力が逃げてしまうから」
・「少しでも軽量化したいから」
・「前傾をしっかりとれれば、サドルに腰掛けるような乗り方にならずに、
お尻への負担も軽減されるはず」
・「そもそもママチャリなどのフカフカで幅広のシートでも、長時間座っていたら
お尻は痛くなるから、単純にサドルのせいだけでお尻が痛くなるわけじゃない」
・「お尻の痛みはそのうち慣れますよ」
e.t.c.
という事になっています。
サドルメーカーさんも日々、”お尻が痛い問題”を研究してくれていると思いますが、
サドルだけの問題じゃない場合もあったりして、
今のところ「絶対にお尻が痛くならない方法」は見つかっていません。
ただ、”お尻が痛いのに無理して乗る”なんてイヤなので、
今回は、『お尻が痛くならなくなるかもしれない方法』を色々と考察してみます!
★お尻の痛みにも色々な原因があった
まず、問題を解決するためには、原因を解明しなければいけませんが、
この問題が難しいのは、人によって「お尻の痛み」の原因が様々あるようです。
・振動の吸収性能の問題
・骨盤とサドルの相性
・サドルの性能と乗車姿勢(スタイル)のずれ などなど
そこで、個人によって対処の仕方が変わってくることになります。
★(とりあえずお金をかけない方法で)一つずつ原因をつぶしていこう!
その1.お尻だけに負担をかけない!
まずは、「お尻に負担をかけない」ようにすることが、痛みを遠ざける一番の方法です。
そのためには、以下のことを試してみましょう!
・適度に立ちこぎなどをして、お尻を休ませてあげる
究極の話、ずっと立ちこぎしていれば、お尻は痛くならないですもんね(冗談)
・サドルの位置を高くして、体重を分散させる
初心者のうちは、サドルが高いと怖かったり、前傾角度がきつくなると上半身の筋力も
必要になって大変なので、サドルを低めに調整しがちですが、”お尻の痛み”の観点からみると、
サドルが低すぎるのはマイナス要因となります。
(初心者の方は、前傾姿勢を維持するのがキツくて、どうしても身体をおこしてラクな姿勢を
とる時間が長くなりがちなので、お尻への負担が強くなって痛みにつながってしまうという訳です。)
・もっと早く走ることを想定している可能性も
初心者のうちは、ペダルをこぐ筋力もそれを維持する肺活量も未熟な場合もあって、
その結果、お尻への負担が増えている場合もあって、メーカーが想定している水準と
マッチしていない可能性もあります。ペダルを踏み込む力が強ければ、その分体重の一部が
ペダル部分にかかることになるので、お尻の負担も軽減されるという計算です。
いわゆるママチャリは、完全に身体をおこして、身体に負担をかけずに
「サドルに座ってこぐ」というイメージですが、
スポーツ自転車の場合は、
サドル・ハンドル・ペダルの3点で、均等に体重を分散できるようにすることが、
理想的と言われています。この辺りが”慣れてくると痛くなくなる”と言われる所以でしょうか?
つまり、のんびり走りたい人が、よりレース志向のモデルを選んでしまうと、
サドルが持っている性能を生かせず、不快な面ばかりが目立ってしまうことになってしまいます。
ただ、特にロードバイクなどは、
”ラクに走ることよりも、より早く走るために設計されている”こともありますので、
覚悟を決めなければいけない部分もあるかと思いますが、
ちょっと意識を変えてみると、お尻の痛みが軽減する可能性はありそうですね!
P.S.
と、ここまで書いておきながら、私は”レース志向”でもなければ、トレーニング目的で
自転車に乗っていないですし、サドルの高さもについても、”ドロッパーシートポスト”で、
気軽に高さを変えて楽しんでいますので、上記の解決方法の中で採用しているのは、
”たまに立ちこぎをする”ぐらいです。
”長時間、座っていれば痛くなるもの”という認識のまま、ごまかしながら
乗っています(笑)
その2.サドルの位置・角度を変えてみる
ほとんどのスポーツ自転車のサドルは、前後にスライドできたり、サドルの角度を調整できるように
なっています。調整はネジをゆるめるだけで可能なので、サドルを買い替える前にぜひ試してみましょう!
基本的に、前後の調整は効率よくペダルを踏み込める位置に合わせるためのものですが、
初心者の人にとっては、ハンドルとの距離間を調整する機能として認識している人が
多いのが現状です。しかし、ここでは細かい話は抜きにして、色々と調整して、
ポジションによって快適さが変わることを実感してみるのもいい機会かもしれません。
角度も、基本的には”地面と水平”が万人向けの角度ですが、角度を変えることで「お尻の痛み」が
軽減されるのであれば、私は少数派になっても気にしません!
前上がりや前下がりなど試してみる価値ありです。
注)調整の範囲には、限度があります。過度の調整は、パーツの破損につながりますので、
ご注意ください。
ただ、ポジションは、瞬間的な心地良さだけでは決められない難しさがあります。
”またがってみていい感じ”でも、実際に走ってみたら返って不快だったという場合もあります。
自転車に乗るようになって体力が向上してくれば、心地よいポジションも変わってきますので
たまに再調整をするのも良いかもしれませんね。
という感じで、お金をかけずに負担を和らげているうちに、
”慣れ”てきてお尻の痛みが軽減されれば儲けもんです。
そもそも”慣れ”というのは、お尻の筋肉がついてきたり、前傾角度をラクに維持できるようになって
きたりと「体力の向上」によるものが多いので、しばらく時間はかかるかと思います。
逆に、”慣れるまで我慢しよう!”と無理をしすぎて、身体を痛めてしまったら元も子もないので、
無理のしすぎは禁物です!
また、男性と女性とでも、”お尻の痛み”に関してのアドバイスは変わりますので、
お気軽にご相談ください。
ということで、長くなってきましたので、今回はここまで。
次回は『お金はかかってもいいから、痛みを軽減したい!』をご紹介します!
『痛みは身体の危険信号』ですのでご注意を!
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