ハンドル幅って用途によって違うんです!!
皆様、こんにちは。
前回、「~知っているようで知らない自転車に関する法律~」で
少しご案内させていただきましたが
オフロードの走行を目的としているマウンテンバイクなどは
ハンドル幅が「普通自転車」の範囲外である60cm以上のモデルが
多数存在しています。「街乗り用」モデルを除けば60㎝以上がもはや当たり前で、
用途によっては80cm以上の幅のものもあります。そこで、
今回は「なぜ、マウンテンバイクは、ハンドル幅が広いのか?」を
ご案内させていただきます。
まず、自転車に関する法律を簡単に説明をさせていただくと、
法律の中では「普通自転車」という定義があって、そこでは
「車体の幅が60センチメートルを超えてはならない」となっています。
にもかかわらず、60センチメートル以上のハンドル幅のものが
販売されている理由はというと、
ズバリ
『ハンドルの幅が広いほど、車体を地面に押し付けやすく、
走行中の安定感が増す』からです。
ガタガタ道や悪路を走るMTBは何より安定感が大切なので、
ハンドルの幅も広くなっているわけです。
また、幅が広い方が車体も傾けやすく、
ハンドリングもしやすくなり、操作性の向上にもつながります。
車体の性能もあがり、より高速に走行できるようになってくるのにあわせて、
より車体を抑えつける力が必要となってきて、それに伴って
ハンドル幅も長くなってきているというのが現状です。
「普通自転車」では無くなると、車道のみの運行となります。
例外的に認められている歩道の通行や、自転車専用レーンの通行ができなくなります。
※普通自転車も基本的には「軽車両」であることには変わりはありませんので、
基本的には車道を走ることになっております。
しかしながら、もともと、オフロードに歩道や自転車専用レーンなどありませんし、
オフロードを想定している自転車にとってはハンドル幅を
「普通自転車」の枠に抑えて例外的に歩道を走れるようにするよりも、
より操作性や安定感をもとめているわけです。
しかしながら、「街乗り」と併用で運用を考えられている方は、
自転車に関する法律と合わせて、ご注意ください。
ちなみに、ロードバイクなど、スピードを優先したい自転車は
逆に、ハンドル幅が短くなっていますが、
「ガタガタ道なんて走らないし、空気抵抗を少しでも減らしたいから
ハンドル幅は狭くしたい」という設計思想があるわけです。
ハンドル幅をちょっと気にするだけでも、
自転車メーカーさんの意図や自転車のもっている性能がわかる
というお話でした。