自転車メンテナンスの基礎知識~注油編~ 油の種類や違いを知ろう!
三島店より失礼いたします。
今回は、『メンテナンスの基本』とも言える”注油”に関して!
ただ、一口に”油”といっても、色々な種類があるんです。
1台の自転車でも、使用するパーツや、用途によって色々な”油”を使い分ける事になります。
”油”は自転車にとっても大事な役割を担っていて、
それだけメンテナンス効果も高いのですが、
逆に間違った注油をしてしまうと、返って性能を落としてしまうことにもつながるので、
いくつか専門的な知識が必要になります。
このことが、自分でメンテナンスをしようとする場合の最初の壁にもなっているのかもしれません。
※今回は初心者の方にむけてなるべく簡単にご案内させていただきますが、
よりきちんとメンテナンスをされたい場合は、より専門的な知識が必要と
なりますので、ご注意ください。
★油の種類や違いを見きわめるのに特徴的なポイントは”粘度”です。
まるで水のようにサラサラな油もあれば、ドロドロの油、常温で固形の油など、
色々な粘度の油があります。
サラサラの油は、浸透力が強く(隙間に入り込んでいきやすい)、粘着力が弱いのが特徴です。
サラサラなので抵抗も少なくて、サビついてしまったパーツなどに吹きかけることで、
小さな隙間に入り込んでいってくれて、可動するようにしてくれたりします。
また、粘着力が弱いことで、ホコリなどがくっつきづらかったり、洗浄がラクだったりする反面、
粘着している期間も短くなります。
逆にドロっとしていたり、半固形の油は、保持力がつよく、防水効果や潤滑性能、固着防止などの役割を
長期間はたしてくれますが、抵抗が強くホコリ等もくっつきやすくなってしまいます。
そして、ブログでも繰り返しお伝えしている注意したいポイントは
サラサラな油はドロッとした油や固形の油を溶かしてしまうんです。
なので、パーツ毎に、それに適した油を使用する必要があって、
逆に不適切な油を使用すると、かえってマイナスな効果が生まれてしまうという訳です。
一般的には、
サラサラな油を”オイル”
ドロッとしたものや半固形の油を”グリス”
と呼んでいる方が多いかと思いますが、固めのオイルやサラサラなグリスもありますので、
そのあたりは、メンテナンス編の先のほうでご案内いたします。
とりあえずは、上記の一般的な表現でご説明させていただきます。
したがって、上記の知識を覚えていただければ、
チェーンには、汚れもつけたくないし、すき間にもしっかりと油を浸透させたいけど、
抵抗を増やして”重く”したくはないので、液体の”オイル系”を!
BBやハブと言われる回転している部分には、強い力もかかるし、防水効果も欲しいし、
長期間保持してくれる方が良いので半固形の”グリス系”を!
といった、パーツ毎によって使い分けたい理由もお分かりいただけたのではないでしょうか?
ということで今回はここまで!
次回は、同じ”オイル”の中でも粘度の違いがある”オイル”がたくさん発売されておりますので、
その辺りのお話を!
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