ディスクロードユーザーの方はご注意を…
みなさんこんにちは!
土浦店の新井です!
今日は主にディスクブレーキのロードバイクを使用する方へのお知らせとなります。
何処の世界でもそうですが、人気のある商品が世の中で品薄になると必ず偽物が現れます。
自転車業界でもこの偽物問題は昔から存在しておりまして、現在コロナ禍で物の流通が鈍化しているなか、中~上級のユーザー間でこの問題が少し話題となっております。
対象となっている商品はいくつかあるのですが、中でも最近良く話題となっているものが、
こちらのSM-SH11というSPD-SL規格のビンディングシューズのクリートと、
L03Aという主にディスクロードのブレーキキャリパーに使用されるブレーキパッドとなります。
これらの偽物の画像はネットで検索をしていただくとゴロゴロ出てくるのでご覧いただくと判るのですが、かなりうまく作られており、様々な自転車店スタッフの声を聴いても、「パッと出されたら偽物と気づかないと思う」という声が多いです。
クリートに関しましては、在庫が落ち着いたという事もあり話題になる事も少なくなりましたが、L03A、ブレーキパッドに関しましては全世界で品薄状態となっており、個人間で定価の5倍の金額で取引されていることもあるようです…。(小売希望価格は税込2,114円ですのでその5倍…恐ろしい…)
「ではディスクロードに乗っている人間はブレーキパッドが無くなったらどうすればいいんだい!?」というのが今日のお話です。
結論を述べますと、1番間違いないのは代替としてこちらを使用することだと思われます。
SHIMANO
L04C
¥2,945(税込3,239円)
ご存じの方も多いと思いますが、ディスクブレーキのブレーキパットには2種類あります。
それがレジンパッドとメタルパッドです。
ここでいうと、L03Aはレジンパッド
L04Cはメタルパッドとなります。
(物を探す際、レジンはセミメタル、オーガニックなど名前が変わることもあります。)
まず素材が異なる2つのパッドのメリットをご説明します。
レジンパッド(主に繊維材を樹脂で固めたもの)
ローター部分(ディスクブレーキの円盤の部分)への攻撃性が低い。
ブレーキ時の音鳴りがしづらい。
メタルパッド(主に金属粉を熱して固めたもの)
パッドの寿命が長い(パッドが削れにくい)
制動力が高い
次にデメリットですが、お互いのメリットとデメリットが入れ替わったようなものとなります。
レジンパッド
パッドが削れやすく、メタルに比べてパッドの交換頻度が高い。
熱に弱く、高速回転するローターを止め続けると制動力が落ちる
(フェード現象というものが発生します)
メタルパッド
パッドが硬いためブレーキ時にローターも削ってしまう。
(レジンも削るもののメタルの方が攻撃力が高い)
ブレーキ音がうるさい
レジンとメタルどっちを使うかという話題になったときに、値段が安く、ローターへの攻撃性が低いことからレジンを選ぶ方が多いと思われます。
特にローターへの攻撃性の話をすると、ほとんどの方は「つまりメタルはローター交換の費用がさらにかかるってこと?ないないない。」となると思います。
ただこの、レジンとメタルどっちがいいの?論争については、
レジン→初心者の方や高低差の少ないサイクリングを楽しむ方
メタル→天候問わず自転車に乗る方、高低差の激しい場所に行くことが多い方
と考えている方が多いです。
上級者になればなるほど、使い方が酷になればなるほど、レジンパッドでは止まりづらくなりブレーキの力が強まり、パッドの痛みが早まり交換頻度が早すぎる為、かえってお財布にやさしくないという考えになります。
くわえて、ローター交換が早まる問題についても、メタルパッドは制動力が高いためブレーキを握る時間(ローターを攻撃する時間)が短く、ブレーキをうまく使う事でローターへのダメージも抑えやすいです。
これらの事から、レースやブルべ、ヒルクライムで遊んでいる方には、これを期にぜひメタルパッドをお試し頂きたいです!!
特にエベレスティングやSR600、パーマネント1000などの遊びをされている方は、チャレンジ中に車体に異常があっても修理をすることが難しいと思われます。
結果、ブレーキを無理やり使用してしまい
ローターもパッドも、最悪キャリパーまで全て交換ということになってしまうこともあるかもしれません…
また、初心者から中級者の方、特に「自転車屋にメンテ行くのめんどくさ・・・」という方は、パッドが削れにくいという一点でメタルパッドにしても良いかもしれません。
というのも、「変な音は鳴るけどブレーキはきいてるから大丈夫でしょ!」と、もうすでに寿命をむかえたレジンパッドを無理やり使用してしまったせいで、ローターを破損させてしまうパターンが多いためです…。
メタルパッドはレジンに比べて確かにローターの寿命が早まりますが、寿命を迎えたレジンパッドを無理やり使用する状態に比べれば大した削れ方はしません。
ブレーキ時にキィィィ↓↓ーーーーン↓↓・・・という音鳴りがあるかもしれませんが、機材丸ごと破壊してしまって全交換、となってしまうよりは遥かにマシなはずです。(ちなみにどの自転車にも言える事ですがブレーキパッド、ブレーキシューが消耗しきった状態でブレーキをしますと明らかに物が壊れていく音がします。)
という感じで、「メタルパッド結構優秀なのでレジンがないならメタルパッド使いませんか?」というご説明をここまでさせていただきました。
が、最後に正直な本音を言うのならば、
大変危険なので偽物の可能性があるパッドを使うならば
正規品のメタルパッド使いましょう!
と言う事です…。
偽物のレジンパッドはブレーキ時の熱に耐えきれず、ブレーキ中にパッドが砕ける、爆ぜる、
またはブレーキ後にパッドが冷却されたことによりパッドが崩れることがあります。
ブレーキの異常は怪我や事故に直結する問題になることが多々あります。
「あれ?」と思った際は、すぐにお近くのサイクルスポット、ルサイクにお立ち寄りください。
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ルサイク土浦店では、SHIMANOのSPD-SLシューズと、SPDシューズのエントリーモデルを幅広く取り揃えております!
SPD-SL規格は、エントリーグレードのRC1から上位グレードのRC7まで、下は22,5cm(サイズ36)、上は30.5cm(サイズ48)までのサイズを常に在庫しており、
特にRC7は36~48サイズまでの「0.5サイズ、幅広サイズ、ノーマルサイズ」の全てを常駐しております!
SHIMANO
RC7
¥25,000-(税込27500円)
さらに今年より、シマノシューズの最上位グレード、
RC9の現物もご覧頂ける様になりました!!
SHIMANO
RC9
¥42,000-(税込46,200円)
RC9のみ、ご覧いただけるサイズは41(25.8cm)~43(27.2cm)までのノーマルとワイドサイズとなりますが、これを参考にお取り寄せすることも可能となっております!
さらにシューズをご購入後に、ご希望の方にはビンディングシューズの脱着レクチャーも行っておりますので、安心してビンディングデビューすることができます!!
敷居が高いと思われがちなビンディングシューズですが、正直なところ低くはないです…
しかし、事前に知識を入れて、練習をすることでスタート前の不安を取り除くことは可能です!
もし興味がある方は、遠慮なく土浦店スタッフへお尋ねください!!
ルサイク土浦店にて試し履きが出来る
SHIMANOシューズ一覧
SPD-SL規格
RC1(39~44サイズ)
RC3(ワイドサイズのみ、36~44サイズ)
RC5(36~48サイズ)
RC7(ワイド、ノーマル共に、38~48サイズ)
RC9(ワイド、ノーマル共に、41~43サイズ)
SPD規格
CT5(36~48サイズ)
XC3(40~44サイズ)
※在庫品は基本黒のみとなります。
※品切れにつき試着が出来ない場合がございます。
※店舗の混雑状況により、ご対応までにお時間を頂くことがございます。