CRODER『SWT44』で走ってきました!
みなさんこんにちは!土浦店の新井です!!
最近E-BIKEについての記事が多かったのですが、今日は久しぶりにロードバイクのパーツ。その中でも注目度が高いジャンル、ホイールのご紹介です!
いつもブログを書く際、「ママチャリしか乗らない方でもわかるブログ」を心がけている私ですが、今回は少し専門用語が飛び交う内容となっておりますのでご了承ください!
では、ご紹介に移りましょう。こちらです!!
CRODER
SWT44 Tubular
¥153,000-(税別)
台湾のOEMメーカーとして1993年に設立された『CHENNQ HOU CO,LTD』が、これまで培われてきた技術を結集し2011年に立ち上げた自社ブランドが『CRODER CYCLING』(以下クローダー)です!!
今回紹介しますホイール、SWシリーズは『SWC』というクリンチャータイプと、『SWT』というチューブラータイプがあり、さらにその中でリムハイト別に44と60があります。
今回のインプレ対象は『SWT44』で、60に比べて若干リムハイトが低いモデルです。
ではまず基本スペックのご紹介からいきましょう!!
SWシリーズは4種類全てで以下のスペックが共通となります。
リム→マーブルカーボン
スポーク→SAPIM CX-RAY エアロタイプ (フロント18H、リア20H)
ハブ→CRSII(カタログ重量:フロント113g、リア265g)アルミボディ
ベアリング→EZO(シールドベアリング)日本製(北日本精工)
フリー→シマノ9-11速対応、アルミボディ6爪(カンパ用はオプション)
推奨タイヤ幅→23~25C
付属品→カーボン用ブレーキシュー(前後)、ホイールバッグ(前後)、バルブエクステンダー2本、9/10S用スペーサー・専用チタンシャフトQR(前後)
まず際立つのはSAPIMというスポークメーカーが作る至極のステンレススポーク、「CX-RAY」が計38本、惜しげもなく使用されている点です。
0.9mmという薄さを楕円形状で作り、ホイール回転時の乱気流を極限まで抑えることが出来き、エアロスポークのイメージを崩すほど鞭性が高いので折れづらく、目に見えて軽いという、火の打ち所が無いスポークです。
(ちなみにこのスポーク、バラで購入するとなんと1本約450円ほどです!)
その優れたスポークの両端に来るのは、OEM生産で培われた技術力と、徹底的に検証された安全性を持つマーブルカーボンリムと、精巧な物づくりをする日本のベアリングメーカー、『北日本精工』のベアリングを使用したCRSIIハブです。
クローダー、サピム、北日本精工の3ブランドの技術と品質を結集して組みあがったこのホイールは、フロント556g、リア705g
計1260g
153000円という値段を考えるとものすごい良スペックなホイールだと思います!!
とは言ったものの、、、
正直こういうのは走らないとわからないものですね!!
いざ、実走!!
なお、インプレの前情報としまして、
・タイヤは前後ともコンチネンタルの「COMPETITION」
・比較対象ホイールは主に、
フルクラム、レーシングQuattro
カンパニョーロ、ゾンダ
シマノ、WH6800、WH9000-24、WH9000-50
などと比較
・実験走行は彩湖、霞ヶ浦、箱根、皇居、R1、R6、R17などなどで。
まず漕ぎ出しですが、そこそこ高いリムハイトをもつホイール特有の重さが感じられます。
極端な例えですが、ライトウェイトのホイールのように、リムハイトが高くても極限まで軽量化されたものであれば話が変わりそうですが、このあたりはこういう形状をしたホイールの宿命なのかなと思います。
ただし、個人的にそれにしても見過ごせない点がデメリットとしてありまして、(タイヤのせいかもしれませんが)
この体感できる初速の重さが時速20キロ辺りまで続きます…
そもそもこの手のホイールは何か明確な目的を持って作られていることが大半なので、仮にどんなところでも使えるホイールを探している方がこのSWT44を選びますと、高確率で後悔すると思います…。
万能機で探すのであれば、同じクローダーの『Allegro』シリーズのほうが使いやすいのでお勧めしたいです!!
ですがこのSWT44、
時速30キロを越えた辺りから、化けます!
遠心力、ベアリングの滑らかさ、風を切る力等のおかげで、時速30キロ以上をキープするのがとても楽です!!
ネットの海に星の数ほどあるホイールインプレッションでよく聞く内容に「高速巡航の際にスピードが伸びる」という書き方がされているモデルをよく目にする方は多いと思います。
SWT44に関しましてはスピードが伸びるというよりもスピード維持が容易になる感じでして、明らかに30を越えた辺りでペダル回しが軽くなり、35辺りで楽に安定させることができました。
感覚的な説明となってしまいますが、時速29キロ以下は乗り手が力いっぱい車輪を回してあげる必要があるに対し、30にのると車輪が車体全体を引っ張る力を得る。という感じです。
私自身脚にパワーのあるタイプではないので、普段の200kmほどのライドでは時速25kmを維持するのがやっとなのですが、このホイールに変えてから直線が続く道でそこそこ長い時間、時速30kmオーバーを保つことが出来るようになりました。
以上のことから、このホイールをオススメしたい方としまして、クリテリウムやエンデューロといった、平地でのレースに出てみたい!と言う方。
または、出場しているけれども今よりも楽に列車に混ざりたい5万円前後のアルミホイールユーザーの方。
そういった方々にぜひとも使って頂きたいホイールだと思います!!
土浦店には私物ではありますがホイールの実物が保管されておりますので、もし実物を見てみたい、触ってみたい!という方がいらっしゃいましたら遠慮なくスタッフにお声掛け下さい!!
また、このクローダーブランドのホイールはルサイク土浦店だけではなく、サイクルスポット、ルサイクのほぼ全店でご注文いただくことが出来ます。
土浦でサイクリングを楽しんだ後、この実物に触れて都内の店舗でご注文いただくことも可能ですので、ぜひともご利用くださいませ!
かっこいいホイールバッグも付いてきますよ!
というわけで、本日はここまで!