
専門店のプロが選ぶ!2025年、一般街乗り自転車の選びかた特集!
街乗りで使いたい一般自転車を選ぶときに同じような形がずらっと並んでいて何が違ってくるのかよくわからないですよね
ここではお店でよく案内される代表的な機能についてと、おすすめな自転車を機能別・シーン別でご紹介していきます!
代表的な機能の違いについて

実際に自転車屋さんへ相談されると使用用途からおすすめな自転車をご案内されると思います。
しかし自分で探すオンラインストアで一般自転車を選ぶのは色々なモデルがあり目移りしてしまう...
ここでは代表的な機能の違いについて自転車屋さん目線でご紹介させていただきますので、ご覧いただけましたら一般自転車探しにきっと役に立てると思います!
ハンドル形状
自転車のハンドル形状はそれはもうたくさんあるのですが...ここでは一般型自転車で多く採用される2つをご案内いたします。

アップハンドル型
グリップの握る位置が高く手前側に来るの椅子に座るようなリラックスした乗車姿勢になり、前カゴの対角の引く側になるため荷物を載せてもふらつきにくい。
荷物を載せるお買い物向けになるのでリアキャリア付き26インチタイヤ自転車によく採用されます。
フラットハンドル型
鉄棒のような真っすぐなハンドルは前輪側に荷重を掛ける前傾寄りの乗車姿勢になり、力強くペダルを漕ぎやすくなります。
力を掛けやすいので大きな27インチタイヤ自転車によく採用されます。

アップ型とフラット型など、どのハンドル形状がよいの?
結論から伝えると載り慣れた形状がおすすめです!
目的別でのご案内となると
お買い物メインであれば「アップハンドル」型が26インチタイヤでリアキャリア両立スタンドがついている一般車(俗称ママチャリ)型が多くなりますので、前かごに荷物を載せたり後ろに後かごを取り付けることもでき停車時も両立スタンドで止めたときに自立安定するのでおすすめです。
荷物をあまり載せず力強く漕ぎたいのであれば「フラットハンドル」型が27インチと車輪が大きくなり車体を持ち上げず停車できる片足スタンドのシティ車型が多くなりますので、すこし距離を走るならペダルに体重を掛けやすくおすすめです。
繰り返しになりますがあくまで目的別形状になるので過去乗り慣れたハンドルであることもおすすめとなります。

タイプ | ![]() | ![]() |
特徴 | リラックスした乗車姿勢で荷物を載せてもふらつきにくい | 前傾姿勢になり鉄棒のように踏ん張りを掛けやすい |
よく採用される車種 | 26インチタイヤ リアキャリア付き 両立スタンド | 27インチタイヤ リアキャリアなし 片立スタンド |
タイヤサイズ
自転車のタイヤサイズは大人が乗るサイズでも6インチから30インチまで多岐に渡ります。ここでは一般自転車で多く採用される20・26・27インチのタイヤサイズについてご紹介いたします。

27インチ
ペダルを踏ん張りやすいフラットハンドル型で多く採用される大きなタイヤサイズ。漕ぎ出しは重たくなるが転がり続けようとする巡行性能が高く、通勤・通学モデルなど比較的長距離を走る場合に重宝されます。
漕ぐ重さを調整できる外装変速機がついたモデルがおすすめです。
26インチ
日本における自転車歴史で最も定着した”日本人にあったタイヤサイズ”です。街乗りのでの漕ぎ出しがちょうどよい変速なしモデルも多く、長距離を乗るわけでもないお買い物モデルが多くあります。
よりサドル位置が低く小回りしやすくした24インチもあります。


20インチ
可愛らしい見た目とは裏腹に加速性に優れたサイズです。転がり続けようとする順行性は低いですが小回りが利きやすく街乗りで人気です。タイヤへ力が掛かりやすいため子ども乗せ電動アシストモデルにも多く採用されます。
どのタイヤサイズがよいの?
子供自転車の頃は成長するにつれ身長毎に16->20->24~とタイヤサイズが変わってきましたが、大人自転車になると身長よりは目的別でタイヤサイズも変わってくるのでタイヤサイズから選ぶことはあまりなくなります。
通勤・通学ででしたらフラットハンドルの27インチモデルが多く、お買い物用でしたらアップハンドルでリアキャリアの付いた26インチモデル、折りたたんだりコンパクトにするなら20インチモデルとなっていきます。
タイプ | ![]() | ![]() | ![]() |
メリット | 巡行能力が高め | 漕ぎ出しがほどよく軽めでそこそこ巡行 | 漕ぎ出しが軽めで小回りが利きやすい |
デメリット | 漕ぎ出しが重め(変速機能で補填) | 27インチほど巡行能力が高くなく20インチほど軽くもない | 巡行能力が低め |
変速システム
自転車のペダルの重さを変えることができる変速機について、ここでは一般自転車で多く採用される外装6段変速、内装3段変速についてご紹介いたします。

外装式6段変速ギア
外側の6枚のギア歯の位置を漕ぎながら変更することで変速することができ、その日のコンディションに合わせて6段階の調整ができます。また変速機構が外側に露出しているため定期的な油さし(ギアに対する栄養素)が必要となります。
内装式3段変速ギア
車輪軸内部に変速機構を内包した3段階のギア比を有し、雨風に強く外装式と異なり停止状態で変速することが可能となるため多くの電動アシスト自転車で採用されている一般自転車の中では上位の変速構造となります。

変速なしと外装6段と内装3段どれがよいの?
通勤・通学など距離を乗る場合は外装6段式がおすすめ。その日のコンディション(ペダル重くてよいから頑張ってスピード出そう、今日は疲れたから1個軽いギアでのんびり漕ごう)と細かな調整が可能になります。
あまり変速を行わなかったり街中ちょい乗りならシンプルに変速なしが煩わしさもなくなりますし、ギア付きであったらハイギア(重)とローギア(軽)が付く内装3段式が雨風に強く信号待ちの停止時にギア軽くできたり扱いやすくおすすめです。
タイプ | ![]() | ![]() |
メリット | 6段階の細かな変速調整ができる | 停車中に変速が可能 ローメンテナンス |
デメリット | 雨風に曝されやすく定期的な油さしが必須 ペダルを漕ぎながらでないと変速ができない | ハイ・ミドル・ローの3段階しかない 外装式と比べ高価 |
【コラム1】ギア比の範囲ついて
外装6段と内装3段のギア比について比較してみたのが左図になります。一般的には内装3段の2番ギアと外装6段の3or4番ギアがほぼ同ギア比となるので比較的同じ範囲のギア比を所有します
※実際はタイヤ径や前後ギア比の構成で範囲自体の位置が変化します

駆動効率的な面だと、機構における変速効率は遊星歯車を返さず直接歯車を回す外装式が優位に立ちますが、一般自転車品質における駆動効率差はさほど大きくないため構造的に剛性が高く雨風に強い内装式がおすすめとなります。
【コラム2】そもそも変速って?
文字通りでは速度を変えることを指しますが実際はトルク(力)を一定に出力するための機構です。自動車では多くがAT(オートマ)車が多いので体感しづらいですがエンジンの回転数を一定に保つために自動変速しています。自転車では自分自身がエンジンとなるので上り坂などでは軽いギアで楽に力を伝えやすくしたり重たいギアで力いっぱい踏んでも少ない回転数で速度を出せるようにします。また全く同じコースであっても自分自身の体力に応じてタイヤを回す力を変更することができるものが変速機です。

変速機がつくことでひと漕ぎで進む距離を調整することできペダルが軽い~重たいが変化します。
ひと漕ぎで進む距離を可視化してみたのが下図になります。変速なしでも特性に合わせてギア比を調整されていたり、変速機がつくことで変速なし自転車の進む距離の範囲をカバーすることができます。またスポーツモデルになるともっとスピードを出せるようにより大きなギア比が用意されます。

※実際は同じ進む距離でもタイヤ径やフレーム形状などの設計特性でペダルを漕ぐ重さが変わってきます
平坦で速度を出す必要がなければ、変速なしを選ぶことで煩わしさがなくなり、壊れにくさが手に入ります。
坂道があったり長い距離を走る場合は変速機つきを選ぶことで、軽やかに漕ぎ出しができたり上り坂を登れたりし、平坦では重たいギアでスピードを出せたり自分のコンディションに合わせてペダルの重さを調整できたりするようになるのでおすすめです。
発電式ライト
多くの一般自転車には発電式ライトが標準で付いてきます。ここでは主な2つの発電式ライトをご紹介いたします。

ダイナモライト(ダイナモ)
昔ながらのタイヤに摩り付けて発電するタイプ。あと付けも簡単で非常に安価となります。ただタイヤに当てるため発電抵抗が大きく摩る音も発生します。
またオンオフを手動で行う必要があります。
ハブダイナモ自動点灯ライト(オートライト)
発電機構をホイール内部に搭載することで発電効率が格段に向上し摩る抵抗がなくなり音もほぼしなくなるタイプです。
オンオフもライトに搭載されたセンサーで自動で判断するのでライトの付け忘れもありません

ダイナモライトとオートライトどちらがよいの?
あまり夜に走らないのであればダイナモタイプで十分に目的を果たしてくれます。最近ではLEDが主流となりましたので電球切れの心配もなくなって昔よりは発電抵抗も減っています。
通勤・通学など夜暗い時に走ることが多い場合、オートライトタイプを強くおすすめいたします。発電抵抗が限りなく小さくとても静か(ほぼしない)になります。なにより自動点灯してくれるこのちょっとしたことが日々乗るうえで一番おすすめしたいポイントになります。
タイプ | ![]() | ![]() |
メリット | 安価 | 自動点灯 点灯時もペダルが軽い 音が静か(ほぼしない) |
デメリット | 点灯時摩る音がする 発電抵抗が大きい(重い) | ホイール内臓のため あと付けだと高価 |

【コラム】ダイナモタイプからのオートライト化
発電式ではなくなりますが電池充電式タイプとなるオートライト化できる商品があります。お手持ちのダイナモタイプ自転車を安価にオートライト(電池式)にすることもできます!
リアブレーキシステム
乗り物で最も大切なパーツとなるブレーキ。一般自転車では音鳴りにフォーカスした後ろブレーキについてご紹介いたします。

バンドブレーキ
最も一般的でシンプルな後ろブレーキ。その名の通りゴムバンドを締め付けて止める構造となります。その為あまり自転車に乗らず使わなかったり雨風に曝され汚れたりゴムが硬化してくるとブレーキを掛ける際にキー!っと音鳴りやすくなります。またゴムが劣化した場合のゴムバンドだけの交換もできません
ローラーブレーキ
ブレーキ内部にローラーを内包しておりローラーで専用のブレーキシューを押しつけけることで止める構造となり雨に強く非常に丈夫で長期間のメンテナンスが不要で音鳴りしても専用のブレーキグリスを注すことで改善することが可能です。上位モデルには大型フィン付きがあり子乗せ電動アシスト車に採用されていたりします。

バンドブレーキとローラーブレーキどちらがよいの?
ちょい乗りくらいであれば安価なバンドブレーキ採用自転車がお求めやすいので選択肢として十分に入りますが、ローラーブレーキ採用自転車は他パーツも品質が良くなっていることが多いためもの持ちがよくなります。長く乗られる場合はローラーブレーキ採用自転車を強くおすすめいたします。なによりもキーキー音から解放されることは気持ちよく乗れることにつながると思います。
タイプ | ![]() | ![]() |
メリット | 安価であり 晴天時は制動力高め | 雨天に強く 丈夫で音鳴りしにくく 音鳴りも直せる |
デメリット | 雨風に曝されやすく 音鳴りしやすく 修理は不可 | やや高価 (+約6,000~) |
あとでバンドブレーキモデルからローラーブレーキへの交換しようとしても取付規格が異なるためホイール毎の交換となり高価になります。
他に大切なこと
一般街乗り自転車を選らぶ上では機能的には大まかに上記の5点抑えていれば大丈夫です!
多くの自転車屋さんでも機能面では同じようなご案内になってくると思います。
ただし、今回ご紹介したところはあくまで大きな機能面のご紹介になりますので大切になってくることは使用用途に合う自転車であるかになります。後ろにも荷物を載せたい場合はキャリア付きがおすすめであったり、子ども乗せシートを取り付けたい場合は取り付けできる自転車であるかが大切になりますので、あくまで機能面はその補填知識として活用いただけましたら幸いです。
構成パーツの品質グレードについて
機能以上は品質的な面が大きくなってきますので、フレームやハンドルが軽量なアルミあったり、タイヤが耐摩耗性であったり、車輪の棒(スポーク)が錆びないステンレス製であったり、内装5段式、防錆チェーンやベルトドライブであったりetc…となっていきます。

自転車を選ぶうえで大きな機能が同じであってもメーカーによって自転車の価格が大きく異なってきます。
そのモデルによってこだわっている部分が変わってきますので何が変わってくるのかの比較は実際にお店でご相談いただけましたら幸いです。
最後に。
機能面も日々乗るうえで使い勝手がよくなるので大切ですが、これから一緒に過ごしていく相棒にもなります。服や靴、カバンなど外で身に着けるものたちと同じように気に入ったデザインであることもとても大切です。
気に入った色形の自転車が目的に沿えるものか。から探すのもおすすめです。
おすすめ自転車

ここからは実際に機能別と走行距離別でサイクルスポットオリジナルを中心におすすめなモデルをご紹介していきます!
- 機能別のおすすめ
・お求めやすいモデル
・変速付おすすめモデル
・軽量フレームモデル
・高品質BAAモデル
・カジュアルスポーティモデル
・キッズモデル - 走行距離別のおすすめ
・(~2km)街中ちょい乗りモデル
・(~3km)駅まで通勤・通学モデル
・(5km~)たくさん走るモデル
・(10km~)もっとたくさん走るモデル
・さらにもっと遠くへ・・・
機能別のおすすめ

上記でご紹介した機能別で自転車をおすすめ!
お求めやすいモデル
バンドブレーキなど価格を抑えて変速機やライトの機能詰め込んだモデルたちです
アップハンドル(両立スタンド)タイプ
ゆったり座れるアップなハンドルに荷物をたっぷり載せやすいリアキャリアと真っすぐ停められる両立スタンド標準装備
フラットハンドルタイプ
ペダルを力強く踏みやすく片立スタンドが停めやすい
コンパクトタイプ
コンパクトで小回りしやすい
変速付おすすめモデル
変速機能が付くのでその日のコンディションに合わせて調整しやすいモデルたちです
アップハンドル(両立スタンド)タイプ
フラットハンドルタイプ
コンパクトタイプ
軽量モデル
フレームやハンドルにアルミを使うことで自転車自体の重量を軽量化したモデルたちです
高品質BAAモデル
ステンレスパーツを使ったりローラーブレーキなど長く乗れることを目指した高品質モデルたちです
ブリヂストン×サイクルスポットのオリジナルモデル
高品質BAAモデル Pickup①
THISIS U26HDR

ギアなしの高品質スタンダードモデル。ギア比も2:1と漕ぎ出しが軽くなっておりフレームが低床で跨ぎやすく乗り降りしやすいのところがおすすめ!
カジュアルスポーティモデル
カジュアルなデザインのスポーティモデルたちです
キッズモデル
おちついたデザインにギアなどの機能を盛り込んだ人気のオリジナルキッズモデルたちです
走行距離別のおすすめ

ここからは走行距離別で自転車をおすすめいたします!
たくさん走るモデルほど充実した装備になってくるので予定する行動目安のワンランク上の範囲もぜひチェック!
(~2km)街中ちょい乗りモデル
行動範囲の目安:走行時間約10分/平均速度約13kmph・徒歩約20分圏内
坂道が無かったりちょっと近くのスーパーまで。近所使いなら、楽な姿勢のアップハンドルで荷物を乗せやすい両立スタンドモデルがおすすめです。またタイヤが小さく漕ぎ出しが軽く小回りの効くコンパクトな小径車もおすすめです!
(~3km)駅まで通勤・通学モデル
行動範囲の目安:走行時間約15分/平均速度約15kmph・徒歩約30分~
ちょっとした距離がでてくると変速機付きだと坂道やその日の気分で軽くしたり重くしたりすることだ出来るようになります。また夜遅くなると自動でライトが付くオートライトモデルがおすすめです!
(5km~)たくさん走るモデル
行動範囲の目安:走行時間約20分~/平均速度約17kmph・徒歩約60分~
それなりに距離が出てくるとフラットハンドルで体重掛けて力強く漕ぎやすいモデルがおすすめです!
フレームもアルミフレームなどにすることで軽快な走りができるようになってきます。
(10km~)もっとたくさん走るモデル
行動範囲の目安:走行時間約30分~/平均速度約19kmph~・徒歩約120分~
10km~を越えてくるとスポーツモデルがおすすめです!
ギア駆動の構造が一般車と異なって剛性が上がるためより一層スピードが出しやすくなったり逆に20インチ以上に軽くなるギアもあったりと様々な環境に対応できるので自転車を乗る行動範囲が広がってくるかもしれません!

さらにスポーツモデルを知りたい方はこちらもチェック!
さらにもっと遠くへ・・・

街乗りというよりスポーツアクティビティとして乗りたい方はロードバイクがおすすめ!
より一層前傾姿勢が高まるので体全体で乗るような形になり慣れないと疲れちゃいますが道路が奇麗に塗装された日本では気持ちよく速度の出せる楽しい乗り物です。”自転車”ではあるものの他と別物なのが”ロードバイク”です!
平均速度目安:25kmph~(※スポードが出ますので道路交通法に従い、より一層安全に走行ください)
ロードバイクの世界はジャンルも多岐にわたり価格が10万以下から100万以上まで…ピンからキリまでたくさんあります。初めてでしたらどんな走りをしていきたいかお財布と一緒に一度店頭でご相談されることもおすすめいたします。
ぜひご検討いただけましたら幸いです
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