海外自転車事情〜アムステルダム編その1
特急タリスの旅は快適そのもの。ブリュッセルからは2時間ほどでアムステルダム中央駅に降り立ちました。
アムステルダム中央駅は、鉄道ルートでの大きな玄関口、日本で言うと東京駅にあたる拠点になります。その駅前の状態がコレです!放置自転車世界ランキングがあれば間違いなく上位にランクインしそうな勢いを感じさせます。
国ごとの自転車事情を理解するのに分かりやすい指標としては、自転車普及台数というのがあります。人口1人あたりの保有台数、オランダは1.1台。統計でいうと一人一台以上の自転車の自転車を保有している唯一の国です。
ちなみにランキングはドイツ、デンマークと続き、日本は第5位。国内の保有台数は一人当たり0.54台、東京都だと、0.72台くらいになります。(2008年自転車産業振興協会の資料を元に算出)
駅の向かいの建物の手前はずーっとこんな感じ。日常の足として使われるのは、ほとんどが実用的ないわゆるダッチバイク。ロードバイク、マウンテンバイクはほとんど見かけません。
翌日の早朝にカメラ片手に撮ってきた駅前駐輪場の様子です。見渡す限りの自転車。
運河沿いは3層構造による立体駐輪場になっていますが、一体何台くらい収容できるんでしょうか。
こちらが中央駅の全容。東京駅にもよく似た建築様式(ちなみに細かいところはいろいろ違いますが二つの駅は姉妹駅だそうです)で、1889年に建造された建物とのこと。
オランダの自転車事情を知る上で重要なことは自転車専用道の存在です。自転車が走っているところは自転車専用道、右側は歩道、車道は画面の左端のほうにあります。このように都市部では人・自転車・クルマは完全に独立した道路を走るようにできている区間が非常に多いです。日本では歩道に自転車レーンの表示があっても結局は歩く人はまったく意識しないので(もちろんその逆もあり)、結局はきちんと分かれることは困難な印象がありますが、こちらでは自転車道を歩く人は皆無、もちろんこの状況で歩道を自転車で走るなんてこともありえなそうな感じです。
また、中央の女性のようにbakfiets(バクフィーツ 箱自転車)と呼ばれる大きな荷箱のついた自転車はかなりポピュラーで、女性でも普通に運転している姿をよく見かけます。
こちらがそのbakfiets(バクフィーツ)の代表格で、ブランド名もbakfiets。これは自転車店の看板として歩道に停められているものです。
トライク(3輪自転車)タイプのカーゴバイク。年季の入ったものです。
こちらはフードがついているので、おそらくお子様を乗せるために使われているものでしょう。アムステルダムで有名なDe Fietsfabriek(デフィーツファブリーク≒自転車工房)のステッカーが貼ってあります。
こんな感じで中央駅の駅前のレポートは終わり。次回は市内の自転車店のレポートと街中で見かけた自転車をお伝えします。